新・軽井沢文学散歩 文学者たちの軽井沢 上巻(送料込)

¥1,980 (税込)

目次

プロローグ

松尾芭蕉句碑から室生犀星文学碑へ

正宗白鳥文学碑-一ノ字山中腹

室生犀星と軽井沢

(一)随筆「碓氷山上之月」

風情を感じる犀星の旧居・第二の故郷―軽井沢

随筆「碓氷山上之月」・たっちゃんこ―堀辰雄

惜しまれる「軽井沢ホテル」・栀子夫人—片山廣子

(二)「我が愛する詩人の伝記」

晩夏から秋の静けさに・愛宕山の麓の家

大塚山下の家・立原道造の面影

室生犀星文学碑・芥川龍之介の人と作品

(一)芥川龍之介の人と作品

軽井沢の文学サロン・龍之介の幼い日々

芥川龍之介の青春・第三次、第四次「新思潮」創刊

(二)「軽井沢日記」

青年作家の文壇登場・恩師夏目漱石の死

古都鎌倉での充実した日々・田端の家の作家生活

芥川龍之介と室生犀星

(三)「相聞」の詩

芥川龍之介の「越びと」・「相聞」の詩

荻原朔太郎の訪れ・「惜しむは君が名のみ」

初秋の軽井沢で・死の影の中に

芥川家の人々・多加志と也寸志

片山廣子―軽井沢のめぐり逢い―

(一)随筆集「燈火節」

恵まれた娘時代・佐佐木信綱に入門

「猫」で有名になった家・第一歌集 『翡翠』

(二) アイルランド文学と片山廣子

夏への扉・ペンネーム松村みね子

アイルランドの詩人と作家たち・妖精の国

(三)歌集「野に住みて」

秋のかそけさ・かなしみの後に

心深くひそかに祈る―家族の肖像

軽井沢の山荘・におやかな露―晚年の廣子

堀辰雄 『美しい村』

『美しい村』の舞台・堀辰雄の幼年時代・貴重な出遭いと母の死

敬愛する師芥川龍之介の死・「ルウベンスの偽画」の舞台

作家的地位の確立・片山達吉と妹片山総子

『美しい村』―或る別離と新しい出逢い・黄色い麦藁帽子の少女

有島武郎 ―終焉の地軽井沢―

(一)「信濃日記」

三笠通り―精進場川に沿って・有島武郎終焉地の碑

有島家の別荘「浄月庵」・若きエリートとしての武郎

同人誌「白樺」創刊

(二)有島武郎情死事件

美しく才知ある女性・雨の中を「浄月庵」へ・「旧三笠ホテル」

野上彰 『軽井沢物語」

青春時代・川端康成との出会い・詩作と創作の日々―軽井沢

川端康成 「軽井沢だより」

神津牧場から軽井沢へ・旧軽井沢に魅せられて・幸福の谷の別荘

川端山荘への道・「高原」の舞台・栄光に満ちた日々へ

随筆「秋風高原」の舞台・旅路の果て

文学散歩マップ

エピローグ

文芸評論家 吉村祐美さんを語る・・・広川小夜子(軽井沢新聞編集長)

文学の輝く「宝石箱」―天性の芸術家・文学研究者 吉村祐美の人と作品―

桐山秀樹(ノンフィクション作家)

 

説明

数多くの作家たちが避暑地に選び、執筆の場として過ごしてきた軽井沢。彼らの軽井沢での足跡をたどる「文学者たちの軽井沢」(雑誌「軽井沢ヴィネット」で連載中)が単行本になった。
軽井沢ゆかりの作家たちの生い立ちから、彼らを取り巻く人間関係、軽井沢での執筆活動まで、かつてここまで深く踏み込んで書かれた文学書があっただろうか。 自身も軽井沢の山荘で執筆活動を続ける、著者の吉村祐美氏。彼女は、作家たちが過ごした場所や、作品の舞台を自身の足で何度もめぐり、膨大な資料を読み解くなかで、その軌跡を解き明かしていく。
文学ファンはもちろん、ビギナーにとっても、分かりやすい解説が文学の世界へと惹きこんでいく。 それぞれの作品にまつわる背景に加え、芥川と片山の軽井沢での出逢い、旧軽井沢で川端を案内する堀、心の通った川端と野上の師弟関係など、作家同士の軽井沢での交流はとても興味深い。
付属の散歩道マップを見ながら、軽井沢の街を散策すれば、いつもと違った発見が出来るだろう。

吉村祐美 著

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